お家の外構工事をしたり、花壇をつくったら、まず最初にするのが『土づくり』。
もともと更地だったお庭の土や、外構工事屋さんが入れてくれた土は、『土』とはいえ『植物が育つのに適した土』にはなっていない場合があります。
樹木や草花を選ぶ前に、しっかりとした土づくりをしておきましょう。
■良い土の条件■
① 根が充分に張れること → 土を耕す・堆肥を混ぜる
② 通気性・水はけ(排水性)がよい → 土を耕す・堆肥を混ぜる
③ 保水性・保肥性がよい → 堆肥を混ぜる
④ 有機物をほどよく含む → 堆肥を混ぜる
⑤ 適度な養分があること → 元肥を混ぜる
⑥ 適正な酸度であること → 石灰を混ぜる
⑦ 清潔で異物が混ざっていない → 土を耕す |
ステップ0 水はけの確認
今まで更地だった場所に花壇や菜園をつくる場合、あらかじめ水はけが良いかを確認をします。
深さ30cm程度の穴を掘り、水を入れ、水が引いていくか確認します。
水が引けば、ステップ1から土づくりをはじめます。
▲水が引かない場合▲
対策① ブロックなどで花壇縁をつくり、地面より上に土を20~30cm盛って、花壇や菜園をつくります。木を植える場合は高植えにします。
対策② 水が引くようになるまで深く掘り、掘った穴に2~3cm程度の砕石を詰め、浸透桝をつります。
ステップ1 土を耕す
土が固い場合は、スコップ・ツルハシ・万能などを使って、深さ20~30cm掘り起こし、耕します。
手で取り出せる程度の石や植物の根などは、取り除きましょう。小さな石があっても植物は育ちます。
石だらけの土の場合は、深さ20~30cmの土を掘り出して、新たに赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜながら入れた方が早いかもしれません。この場合、腐葉土を混ぜているので、さらに堆肥を入れる必要はありません。
また、土が足りない場合は赤玉土を入れます。重めの培養土でもかまいません。
ステップ2 ハーブや家庭菜園は石灰を混ぜる
ハーブや野菜を育てる場合は、土の酸度を調整するために、『苦土石灰』なら150g/㎡、『天然の石灰』なら300g/㎡をよく混ぜ込みます。
年1回植え付け前に同量を混ぜ込みます。
土に『苦土石灰』を混ぜ込んだら、7~10日 土を休ませます。『天然の石灰』なら、すぐに次の作業に取り掛かれます。
苦土石灰
天然の石灰
ステップ3 堆肥を混ぜる
はじめて土づくりをするときは、たくさんの堆肥が必要です。土の量の2~3割程度の堆肥(『腐葉土』か『みのり』)を入れます。深さ20cmの土なら40~60L/㎡、深さ30cmなら60~90L/㎡になります。
さらに、機能性の高い『強力たい肥』を1.5L/㎡混ぜ込むと、さらに良い土になります。
土に混ぜ込んだ堆肥は、土の中の微生物に分解されて減っていきます。それを補うために、毎年10~15L/㎡程度の堆肥(『腐葉土』か『みのり』)と『強力たい肥』を1.5L/㎡を混ぜ込みます。
土に堆肥を混ぜ込んだら、1週間 土を休ませます。
腐葉土
堆肥みのり
強力たい肥
ステップ4 元肥を混ぜる → 植え付け
植える前の元肥として1㎡あたり、『ゆうき』なら90g、『花の充実肥料』なら250g混ぜ込みます。(『ゆうき』の場合は、生育に合わせて追肥が必要です)
これで、最初の土づくりが終わりました。さあ植え付けましょう!
肥料ゆうき
花の充実肥料